サンコウチョウの水浴び・・・ヒヨドリとの不思議な共生関係?
ヒヨドリの水浴び
ヒヨドリとサンコウチョウの不思議な関係
森の中でサンコウチョウを見かける時、かなりの確率で近くにヒヨドリがいることに気づきます。「どうしているも一緒にいるんだろう?」と、以前からずっと不思議に思っていたのですが、長年観察を続けているうちに、私なりの「ある推論」にたどり着きました。あくまでも私見ですが、お付き合いいただければ幸いです。
サンコウチョウの水場にも、必ずと言っていいほどヒヨドリがやってきます。目的はやはり水浴び。優雅なサンコウチョウとは違って、こちらは迫力満点の豪快な水浴びを見せてくれます。
ここからが私の推論ですが、**「サンコウチョウは、ヒヨドリをカラス除けのボディーガードに利用しているのではないか」***と思うのです。
サンコウチョウの子育てにとって最大の脅威は、ヘビやカラスの襲撃です。ヘビに対しては、登ってこられないような細い枝に巣を作ることで、ある程度対策できます。しかし、厄介なのはカラスです。彼らは雛が巣立つ直前まで近くの小枝に隠れて様子をうかがい、ちょうど大きく成長したタイミングを見計らって一気に襲います。か弱いサンコウチョウも必死に戦いを挑みますが、力の差は歴然。しかもカラスは大勢で襲ってくるため、多勢に無勢で、懸命に育てた雛たちを守り切ることは不可能です。
人間の行動が招く危険
これも私の見解ですが、頭の良いカラスは人間の行動を本当によく見ています。よくネット上でサンコウチョウの巣の写真や動画を見かけますが、実はあの行動が、カラスに巣の場所を教えるヒントになってしまう事があるのです。好奇心の旺盛なカラスは、「人間が集まっている場所には何かあるぞ」と近づいてきます。そこにサンコウチョウの巣があれば、格好の標的になってしまいます。
もちろん、人間が近づくこと自体が親鳥にプレッシャーを与え、巣を放棄させてしまう危険性の方が高いのは言うまでもありません。 「日本野鳥の会」などの機関が「野鳥の巣には近づかない」「すぐ立ち去る」と何度も呼びかけていますが、まだまだ意識の低い人がいることには、どうしても落胆してしまいますね。
2羽の間にある「ギブ・アンド・テイク」?
そんな危険を察知してか、サンコウチョウはヒヨドリを頼りにするようになったのではないでしょうか。ヒヨドリは比較的集まって巣を作ります。その周辺にマイホーム(巣)を構えれば、カラスからの襲撃を防ぐ盾になります。ヒヨドリは数も多く体も大きいので、カラスにとっても簡単には手を出せない相手です。もちろん、ヒヨドリがサンコウチョウの巣を襲うことはありませんし、普段の様子を見ていても、むしろ仲がよさそうに見えます。
では、ヒヨドリにとってのメリットは何かと言うと、この「水場」ではないかと思うのです。サンコウチョウが開拓したお気に入りの水場を、合間を縫ってちょっと拝借させてもらっているのかな、と。
面白いのは、ここからの力関係です。体の大きさやパワーバランスでは絶対にヒヨドリの方が上のはずなのに、水浴びのシチュエーションになると、これが何と逆転します。サンコウチョウは堂々と開けた場所に出てきて優雅に水浴びをするのですが、、ヒヨドリはなぜか少し奥まった狭い場所に、こそこそと恥ずかしそうに飛び込むのです。体が大きいのに、なんだか控えめ(笑)。そのギャップがあまりにもおかしくて、見ていて思わず吹き出してしまいます。
以上、すべて私の独断と偏見(?)に基づいた推論ですが、今日もそんな彼らの関係に思いを馳せながら、そっとシャッターを切っています。
それでは、こっそりと・・・、しかも豪快な・・・「ヒヨドリの水浴び」をご覧ください。





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